よくあるご質問 FAQ
墓石の文字は何を刻んでも大丈夫ですか?
はい、大丈夫です。基本的に「○○家」と刻む方が多いです。しかし最近では墓石のデザイン性が高まっていることもあり、「絆」や「ありがとう」といったご家族様からのメッセージを刻む方も増えています。
一人っ子同士が結婚するのですが、お墓はどうすればいいでしょうか?
墓石の管理などを考慮し、両方のお墓を改装して一つにまとめるのがよいでしょう。
なお、遺族であれば、姓が異なっていても継承することは可能です。
ペットも一緒にお墓に入れることはできますか?
ペットも大切な家族の一員ですが、霊園や寺院墓地によっては、受け入れていない場合もあります。現在はペット霊園もありますので、まずは各市町村(公営)や寺院にご相談されるのがよいでしょう。
親のお墓が遠くて行けない。どうしたらいいですか?
お墓が遠いと頻繁に訪ねるのは難しいですよね。解決策のひとつは、今のお墓を墓じまいして、ご自宅の近くに改葬(お墓の引っ越し)する方法があります。2018年度の厚生労働省の調査によれば、全国の改葬件数は11万件を超えて毎年増加傾向にあり、改葬は徐々に一般的になっているようです。
また昨今、お墓の掃除や手入れ、お墓参りを代行するサービスもありますので利用されてもいいかもしれません。
とはいえ、いちばん大切なのは供養の心です。どうしても年中行けない方は、お墓の方向に手を合わせるだけでも気持ちは伝わります。
守る人がいなくなったお墓はどうなるのですか?
2013年にある地方自治体(市)が「お墓が草に埋もれている」「墓石が落ちている」などの声から、お墓の調査したことがあります。その結果は、なんと4割以上が無縁墓だったそうです。
これは全国的な問題で、守る人がいなくなったお墓は、草木が伸び放題になり、墓石が崩れても誰も直そうとせず、朽ち果てたようになってしまいます。
共同墓地はもちろん、公営霊園であっても各区画は購入者の管理が前提のため同様です。公営霊園の場合は、一定期間持ち主を探しますが、最終的に遺骨は強制的に合葬され、墓石も勝手に処分されることになります。
自分のお墓のこと、何歳ぐらいから考えたらいいのでしょうか?
ご両親のお墓でも、ご自身のお墓でも、ご相談は40代から増え始め60代が最多です。お墓のことはどうしても決断に気力が必要になりますし、墓じまいの可能性も考えると、力仕事は不要なもののある程度元気な60代・70代ぐらいまでで考えておくのがベストです。
また「自分が生きているあいだにしておくことは?」とのご質問もいただきますが、ご家族とお墓のことの相談をしておくほか、代々のお墓であればご自身の次に誰がお墓を継ぐかを、本人にも周りにも伝え周知することが大切です。金銭的なことでは、あらかじめ何年分かのお墓の管理料などを支払っておくと、残された方の負担も軽くなります。
自分のお墓は子どもの判断に全部お任せでいいのでしょうか?
ご自身のお墓のことを、お子様に一任されるのはおすすめしません。親子であっても考え方には、しばしば大きな違いがあるからです。
たとえば親は「負担をかけたくないから、お墓は造らず散骨で」と言っても、お子様は「手を合わせる先がないのは寂しい」と思うかもしれませんし、散骨にも相応の手続きが必要です。「任されるとかえって困る」というお子様もいらっしゃるでしょう。残された方の費用や負担がもっとも少ないと思われる手元供養であっても、もし手元供養をしている方が突然亡くなったら、遺骨だけが自宅に放置される可能性まで考えなければなりません。
「親だけ」で考えたり、「子どもだけ」に任せたりせず、先々まで視野に入れて、一度ご家族でお話合いの機会をもつことが大切です。
夫と私、希望するお墓の形が違う場合はどうすれば良いのでしょうか?
奥様は樹木葬などを望むけれど、ご主人様が「お墓はいらない」「実家のお墓に入ると決めている」などのご相談はよくあります。それぞれの希望は大切ですが、もうひとつ重視していただきたいのは、残される方がどのように供養をしていきたいか。お子様がいらっしゃるなら、お子様の意見も踏まえて話し合ってみてください。
供養する方の気持ちを考えることは、残された家族の暮らしまで思いを馳せることでもあります。ぜひその視点でご家族の供養のカタチを見つけていただきたいと思います。
また実はみなさま、お墓については常に気持ちが揺れ動いていますので、話し合いを一度先送りしてみると時間が解決することもあります。
夫婦間でお墓の話が進まない、どうすればいいのでしょうか?
どちらかというと、主導権を奥様が持って資料などを集め、最後の判断をご主人様に相談されると話が進みやすい場合が多いようです。男性はお墓を継がれてきた方が多いので、墓じまいも含めてお墓について考えることは、気持ちの面で腰が重くなりがち。一般的に後に残されるのは女性というのもあるかもしれませんが、お墓については女性のほうが客観的で真剣です。
話すタイミングは近くで亡くなった方がいたり、ご親戚の法事があったりしたときがよいのではないでしょうか。
「墓じまい」には時間もお金も手間もかかるのでしょうか?
「墓じまい」はお墓の解体工事だけではなく、新しい引っ越し先を決めたうえで、今のお墓の管理者(お寺など)から埋葬証明をもらいます。その後、お墓がある市区町村の役所から「改葬許可証」を発行してもらわなければならず、手続きが意外と煩雑。行う際は申請書類の提出代行をしてくれる専門業者に依頼するのがおすすめです。
手続きから改葬完了までおおよそ2か月ほどがかかります。費用については、お墓の大きさや構造によっても異なりますので、詳しくは専門業者にご相談ください。
「墓じまい」と言うと親戚が嫌がりそうなのですが……
ご相談でも、ご親戚から「墓じまいはご先祖様が喜ばないと言われた」という話をよく聞きます。ですが「墓じまい」のお話は、このままでは誰もお墓を守って行けず、無縁になる可能性があるからされているのだと思います。実際、「墓じまい」の相談をされる方は、誰よりも供養の気持ちが篤いように感じます。
また、あるアンケートによると、墓じまいをされた約9割の方が「良かった」と回答しています。
ご親戚との関係も大切ですが、より大切にしたいのは故人への供養と、この先お墓を守る方の負担を大きくしないこと。「墓じまい」とは故人を思う新たなご供養の始まりと捉えていただければと思います。
散骨などをしたいけど、お墓があったら難しいのでしょうか
?
今は「最後は海へ」「樹木葬で土に還りたい」などの供養ができる時代になってきましたが、すでにお墓があるからとあきらめる方も多いようです。でも分骨という方法があるのをご存知でしょうか。
関東では遺骨はひとつにまとめるのが一般的ですが、関西ではのどぼとけなど遺骨の一部をお寺の本山に預け、残りをご自身で準備したお墓に埋葬する分骨が多く見られます。そのように分骨をすることでお墓に入りつつ、海洋散骨や樹木葬を叶えることができますので、ご検討いただければと思います。
ただし、遺骨の取り扱いには決められた法律があるため、必ず専門家に相談して進めていくようにしてください。
お墓のこと、何から手を付けるべきでしょうか?
まずは場所の選定です。関東か関西か、今の住まいの近くがいいのか故郷の近くなのかなど、大体でいいので決めていきます。続いてお墓の形態。外にある石のお墓か、屋根のある納骨堂か、樹木葬や海洋葬かなど、供養する方がどのようにお参りされるかをイメージするといいでしょう。その後に費用や霊園のステータスなどを考えると、自ずとお墓の形も見えてきます。
お墓のイメージが付いたらご相談を。石材店や霊園ではやや売り手の都合に偏りがちなため、終活カウンセラーなどであれば、総合的な知見で客観的なアドバイスを受けられます。